2009年10月30日

機械設計業界では図面を軽視しているの?と言う記事を読んだ

MONOistというサイトの機械設計業界では図面を軽視しているの?
と言う記事を読んだ。
これはNCネットワークの技術の森のなかの問答を読んでの意見であるが、自分なりの意見を書いてみようと思う。私は大学を卒業していわゆる機構設計の仕事をして、現在は生産現場におります。

新卒の頃上司に恵まれ設計、図面の書き方を教わり細かい点まで指摘を受け、毎晩終電近くまで面倒を見てくださり、基礎や設計とは何か?を教え込んでくださいました。
正直、いくら機械工学科の大学を出ても現場では使い物になりません。
大学ではいくら講義を聞いても実習を積んでも思想が全く教えられてこないからです。(サボっていただけかも分かりませんが、少なくとも私は大学時代に設計思想を身に着けておりませんでした。)
私は図面を書くと言う事は私(設計者)がこういうものが欲しいのだと言う意思表示の場だと思っております。
意思表示が出来ていないとほしい物が手に入りません。欲しい形状が出来ていないと製品は出来ません。その図面は文字通り絵に描いた餅で、オブジェにはなりますが何の役にも立ちません。

当時働いていた設計の職場は基本はJISであるが、会社独自のマニュアルが存在しました。
私の上司はその両方に精通しておられ、ちょっとした事でも指摘されました。
初めはいちいち細かい事まで指示されて、私の頭の馬鹿さも手伝って設計業務がやっていけるのか不安でしたが、現在は色々な会社の図面を拝見する機会があるので、逆に整合性の取れていない図面を見ると不安に感じ、先輩の言っていた事はこういう事だったのかと改めて実感しております。

私は今すぐJISに基づく図面を強制しなくても別にいいと思います。ただ、万人が見て設計思想の読み取れるような図面を望みます。それには標準規格であるJISに則って書いた方が加工現場にとって宜しいのではないでしょうか?と思います。

3D設計が盛んな現在でも現場に下りてくるのはペーパー図面です。CAMの工程でCADデータを流用するにしても、ペーパー図面は少なくとも基準をはっきりさせ、ダブリ寸法が無く、寸法公差が明記され、文字が太く大きく、コントラスト比の高い図面を書いていただきたく思います。

あ、3Dモデリングが済めば設計がおわりという思想には反対です。CGを書いているんじゃないよ?(この件はまた日を改めて)
posted by katagijutu at 14:16| 業務日誌